No.a1f1606

作成 1996.12

 

慢性的な歳入不足に悩まされている

国連中東パレスチナ難民救済事業機関

 

●1948年にイスラエル共和国が強引に建国されたことが直接の原因となって、大量のパレスチナ難民が発生した。現在、その数は300万人前後にまでに膨らんでいる。

国連はイスラエル共和国建国と同時に、パレスチナ難民を救済するための「国連中東パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)」を設立した。以来、救済・医療保健・教育を柱にして住居・食料・生活必需品・少額の現金などを支給している。

このUNRWAの職員数は2万人近くもいて、国連機関の中では大規模であるが、そのほとんどは、医療機関・教育機関の関係者である。


●組織が大きいため、財政事情は決して楽ではない。独自の「財政基盤」を持っておらず、各国政府や国際機関、民間からの自発的な拠出金と寄付金に頼っているのが実情である。1989年の日本の拠出額は2322万ドルであった。

慢性的な歳入不足に、難民と就学児童の増加が追い打ちをかけている。

 

 


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