ヘブライの館2|総合案内所|休憩室 |
No.a2f1101
作成 1997.1
●かつてはソ連が世界最大の武器輸出国として君臨しており、1987年から90年にかけては、総額600億ドルを超える「死の商人」経済のうち実に40%近くをたった一国で独占していた。
その後、ソ連解体のため、シェアを10%ぐらいまで下げ、代わってアメリカが抜群のトップとなった。
アメリカは湾岸戦争以降、常に「通常兵器の国際取引額」全体の約半分、すなわち150億ドル前後の最大の武器輸出国として世界中に戦争と混乱のタネを撒き続けている。
●アメリカの次にイギリス(15%)、フランス(13%)と続き、シェアを大幅に下げたロシアが世界第4位の武器輸出大国の地位に踏みとどまっており、ロシアの後に第5位のドイツ(5%)、第6位中国(3%)と続くわけだが、これらのワースト6ヶ国だけで、実に世界の武器輸出額の80~90%のシェアを独占的に支配しているのである。
しかも、ドイツを除けば、国連の安全保障理事会の「常任理事国」そのものである。
●今や世界一にして唯一無二の軍事大国の座に就いたアメリカは、好むと好まざるとに関わらず、最先端の武器に依存せざるを得ず、21世紀の初頭の空を制圧するための様々な軍用機の開発に血眼になっている。
●中でも「JSF」と呼ばれる次世代主力戦闘機の開発・生産計画には最も力を入れており、
西暦2001年には最終的な落札先を決め、2008年から導入を開始する予定を固めているという。
アメリカ空軍だけでも約3000機を購入するというから、それだけでも2200億ドル、日本円にして25兆円に達する大商いであり、当然、世界中の軍部が同様の軍備強化に狂奔するであろうから、最終的には100兆円、200兆円になってもおかしくない大変な利権へとつながっていくと言われている。
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1990年 |
(34%) |
(33%) |
(9%) |
(10%) |
(3%) |
(3%) |
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1991年 |
(41%) |
(21%) |
(14%) |
(5%) |
(7%) |
(4%) |
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1992年 |
(49%) |
(8%) |
(16%) |
(5%) |
(4%) |
(3%) |
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1993年 |
(52%) |
(9%) |
(13%) |
(8%) |
(5%) |
(3%) |
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1994年 |
(52%) |
(6%) |
(14%) |
(10%) |
(4%) |
(3%) |
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1995年 |
(44%) |
(10%) |
(16%) |
(13%) |
(5%) |
(2%) |
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単位:100万USドル |
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