ヘブライの館2|総合案内所|休憩室 |
No.a2f1208
作成 1997.1
●「ロッキード社」は1913年に設立された軍需企業である。
組織の中核ともいうべき「ロッキード・アドバンスト・デベロップメントカンパニー(通称スカンク・ワークス)」を中心に発展を続け、「ジェネラル・ダイナミックス社」の戦闘機「F16」部門を買収して従業員2万3000人を吸収。
同社の従業員は今や約7万6000名を超え、湾岸戦争後、さらに肥大化しつつある。
●「ロッキード社」の特異性は、単に国防総省&CIAと特別な関係を持ちながら、常識を遥かに超えるような特異な機体を次々に開発してきたことだけではない。
実は、持株会社である「ロッキード・コーポレーション」の下に置かれた4つの部門がそれぞれ、水中から宇宙空間まで、アメリカの世界戦略のあらゆる分野のハイテク軍事技術を持っているのである。
●航空機メーカーでありながら、なぜか水中で特殊行動を遂行する小型潜水艦、原子力潜水艦を追尾していく魚雷や対潜哨戒機も作り、なんと、ポラリス、ポセイドン、トライデントと水中から発射する潜水艦発射弾道弾を独占製造。
さらに最近では「ステルス戦闘艦」なるものまで作って、軍艦建造にまで手を出している。
●また、大気圏ではパトリオットよりさらに進んだ対空「ザット・ミサイル」など各種ミサイルを開発。
その上の宇宙空間では軍事衛星「ミルスター」や天体望遠鏡「ハッブル」など様々な衛星、宇宙通信システム、はてはスペースシャトルの耐熱タイル、軍事コンピュータの最大手「サンダース」まで傘下におさめ、ありとあらゆる軍事ハイテク技術の制覇を狙っている。
いわばアメリカの世界戦略の中枢をその手に握っているのである。
※ 追加情報:
同社は1995年にアメリカの航空機メーカー「マーティン・マリエッタ社」と合併し、現在は「ロッキード・マーティン社」(略称:ロッキード社)となっている。
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