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No.a2f1411
作成 2003.3
●『ロスチャイルド家の上流マナーブック』(光文社)という本がある。
この本を書いたのは、フランスのロスチャイルド家(パリ分家)のナディーヌ夫人である。
『ロスチャイルド家の上流マナーブック』
ナディーヌ・ロスチャイルド著(光文社)
●この本の裏表紙には次のような言葉が書かれてある↓
「パリの小劇場の女優から大富豪男爵夫人へ。“現代のシンデレラ”は『幸せになる秘訣はマナーである』と語る。自分とつき合うマナー、会話・電話・手紙のマナー、旅のマナー、招くときと招かれたときのマナー、家族・他人とのマナー……etc.。
女性の本来の魅力をいかに身につけるか? この本には、素敵な生き方のヒントがいっぱいです。」
ナディーヌ・ロスチャイルド
1932年フランス生まれ。中学卒業後、工員、
モデル、ダンサー、女優など、数々の職業を経験。
1963年にエドモンド・ロスチャイルド男爵と結婚。
●参考までに、彼女は「自分とつき合うマナー」について次のように語っている。
「マナーには基本になる2つの土台があり、他のことは皆そこから派生しています。それさえ分かれば、あらゆる場所、あらゆる状況でごく自然に対応することができます。
1つは、自分を敬うことだと思います。それなくして、他人を敬うことはできません。2つめは意思の疎通と、相互のルールです。誰でも一方的に与えるだけ、あるいは受けるだけというわけにはいきません。無理な一方通行はすぐ行き止まりになってしまうでしょう。」
「……あなたが、まず第一に心をくばるべき人は誰でしょうか。あなたのお母さまでしょうか。あなたのお父さまですか。あるいはあなたのご主人、そして子どもたちでしょうか。
おわかりでしょうか。
そう、もちろんあなた自身なのです。自分自身に尊敬を抱けば抱くほど、他人を尊敬できるようになるのです。自分を尊敬することができなければ、絶対に他人を尊敬することもできないと私は思っています。ですから、自分自身に対し、できる限りよいイメージを築き上げて下さい。
〈中略〉
自分とつき合うマナーは『あなた自身を好きになりなさい』という言葉に尽きるのです。人生を愛するには、まず自分自身を愛さなくてはいけないのです。」
獅子と一角獣が描かれている
ロスチャイルド家の紋章
●また、彼女は「日本」について次のように語っている。
「これまで数多くの国を訪れましたが、私にとって格別の思い出をつくってくれたのは日本でした。ヨーロッパで生まれ育った私の目には、日本で出会った人々、風景は、すべて新鮮でユニークなものに映りました。日本を訪れると、不思議と気持ちが安らぎ、新たな気分を味わうことができるのです。
日本は、過去が過去にとどまることなく、現在に溶け込んでいる稀有(けう)な国です。人々の洗練された礼儀正しさ、そして伝統を重んじる精神は、なににもまして貴重なものです。この現代にあって、テクノロジーの襲来や“風紀の解放”に抗することができたのは、日本人だけではないでしょうか。」
「今日のヨーロッパの若い女性たちは、伝統的な日本の女性像に大きな憧れを抱いています。それは、日本女性の教養豊かさ、エスプリの繊細さ、そしてなによりも、微笑みを忘れない奥ゆかしさが、世界中に知れわたっているからでしょう。」(1993年夏)
●彼女の話に興味のある方は、ご一読をおすすめします。
■関連リンク
◆『ロスチャイルド家の上流マナーブック ─ ナディーヌ夫人が教える幸せの秘訣』
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