No.a6fhe515

作成 1998.4

 

『人種偏見』について

 

~太平洋戦争に見る日米摩擦の底流~

 

●東アジア史の専門家であるジョン・ダワー(マサチューセッツ工科大学教授)は、著書『人種偏見』(TBS・ブリタニカ)の中で、第二次世界大戦中の日米双方の人種観を公平な目で分析している。

この本によれば、アメリカ側からみると対ドイツ戦よりも対日戦の方が遥かに「人種戦争」という面が濃厚であった。またドイツの側にしても、西部戦線より対ソ東部戦線の方が格段に凄惨な戦闘であったという。

これに従えば、アメリカからみると、対独(ドイツ)戦より対日戦の方が、はるかに「人種戦争」という面が濃厚であった。またドイツの側にしても、西部戦線より対ソ東部戦線の方が格段に凄惨な戦闘であったと言われる。

 


(左)ジョン・ダワー(マサチューセッツ工科大学教授)
(右)彼の著書『人種偏見』(TBS・ブリタニカ)

 

●ダワー教授によれば、アメリカ側の日本人に対するステレオタイプの典型は「猿」であり、野蛮人、劣等人間、人間以下、害虫、と続いた。それは、個性もなく次々とわいてくるものであったという。

ところがアメリカのヨーロッパでの敵は、ドイツ人自体ではなくヒトラー一派であり、ジャーナリズムは日本軍の残虐行為については盛んに報道したという。

 

 

●ダワー教授は、このような相手を人間以下とみなす発想は、日本人に対して初めてではなく、歴史上繰り返してきた非白人に対する蔑視、具体的にはインディアンと黒人に投げつけてきた表現が噴出したものにすぎないとしている。

 

 



── 当館作成の関連ファイル ──

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