ヘブライの館2|総合案内所|休憩室 |
No.b1fha807
作成 2003.8
●これもある方からの情報提供です。
1996年にアメリカからアームストロングという人物を招いて、東京で「スピリチュアル・セミナー」が開かれたそうである。このアームストロングは元CIAの高官で、軍事問題や裏の世界(秘密結社や古代文明など)に精通している人物だという。
このセミナーではヒトラーに関する話題も出て、この時、アームストロングは興味深いことを語ったという。
CIAのシンボルマーク
●彼の話によると、第二次世界大戦の時に、ヒトラーはベルリンの地下官邸で自決して死んだことになっているが、これは正しくない。
実は、死んだのは「替え玉」であり、本物のヒトラーはすぐにUボート(潜水艦)で逃げ出し、オーストラリア海域で3ヶ月潜伏した後、南米のアルゼンチンに入国したという。そして、1991年までそこで生活し、最後は老衰で亡くなったという。
実際にアームストロングは、アルゼンチンでヒトラーに会ったそうである。少ない監視員にガードされながら、わりと自由に生活していたそうである。
アルゼンチンの国旗
●それには理由があり、実はアドルフ・ヒトラーこそ、“悪魔”の頂点に君臨する大魔王ルシファーが憑依した人物だったという。
アームストロングによると、その事実はその当時、実はアメリカや旧ソ連、イギリス、フランス、イタリア、日本など、どの国のトップも全員知っていたそうだ。それで、ある程度、ヒトラーの行動を黙認していたという。
●ヒトラー(ルシファー)の行動の根本的な目的は、
「人間に一度、戦争という行為の愚かさを、とことん教えておく必要がこの時期にある。だから、私は戦争・差別・虐殺などを行う」
ということだったそうである。
ドイツが降伏した時点で、ヒトラーの肉体から「ルシファー」が抜けて、元の普通の人間に戻ったため、連合国側はアルゼンチンで生活しているヒトラーには、もう干渉しなかったという。
↑“悪魔”の頂点に君臨する「堕天使」ルシファー
『聖書』の記述によれば、もともとルシファーは
熾天使(=上級第一位の天使)のリーダーを務める
押しも押されもせぬトップエリートであった。その力と
美しさは「神の寵愛」を最も強く受けたとされている。
しかし、己の力と美貌に酔いしれたルシファーは、突如
天界に反旗を翻し、天界の3分の1にもおよぶ「反乱軍」を
率いて「絶対神」に戦いを挑んだのである。双方多くの天使が
滅せられる大激戦の末、天界側(ミカエル)は辛くも勝利を収め、
ルシファー一派はことごとく天界を「追放」されたのであった…。
※ ちなみに彼の名前「Lucifer」は、ラテン語で「光り輝く者」
「光を与える者」を意味するところから来ており、当初は「悪魔」
や「堕天使」を指す固有名詞ではなかったといわれている。
●この話は1つ前のファイル「ヒトラーの背後で働きかけていた東洋系秘教グループ」の内容と共通しているところがあって、非常に興味深い情報である。
果たしてヒトラーは「ルシファー」の〈乗り物〉だったのだろうか……?
●興味深いことに、ヒトラーの優れた伝記作家の一人であるジョン・トーランド(アメリカのピューリッツァー賞作家)は、ヒトラーと「ルシファー」の関係について次のように書いている。
「結局のところ、ヨーロッパからユダヤ人を一掃する夢にとりつかれたヒトラーはハーケンクロイツの騎士、心の歪んだ大天使、プロメテウスとルシファーの混血児の域を出なかった……」
※ 余談になるが、「ヒトラーの予言」に登場する“あいつ”の正体は、この「ルシファー」だった可能性が高いと思う。
●ところで、『聖書』や西洋神秘思想の世界になじみが薄い日本人の多くは、このような「悪魔」や「黒魔術」の話は単なる空想(妄想)にすぎないと思うに違いないが、この種の話を理解する上では、前に紹介したグルジェフの次の言葉が役に立ちそうである。
G・I・グルジェフ
(1870頃~1949年)
彼の思想は「超人思想」とも呼べる
特異なものだが、その思想的骨格は
イスラム神秘主義「スーフィズム」の
大きな影響下にある。
「〈黒魔術〉はいかなる意味でも悪の魔術ではない。それまで誰一人として悪のために、悪の利益のために何かをやった者はいない。誰もが自分なりに理解している善のために何かをするのだ。
だから同様に、〈黒魔術〉は必然的に利己主義的になるとか、〈黒魔術〉では人は自分の利益しか追い求めないなどと主張するのも正しくない。これは全く間違っている。〈黒魔術〉が完全に利他的であるということもありうる。
つまりそれが人間の善を追求したり、真の悪、空想上の悪から人類を救済することを願っているということもありうるのだ」
「また〈黒魔術師〉は、善玉にせよ悪玉にせよ、ともかく一度は『秘教スクール』にいたことがあるということを覚えておきなさい。彼は何かを習い、聞き、そして知っている。彼はスクールから追い出されたか、それとももう十分に知ったと決め込んで自分から出て行った、いわゆる〈半分教育を受けた人間〉なのだ」
「ヒトラーが権力を握るようになってから、人類は歴史上まれに見るターニングポイントに差しかかった。人類が彼の存在に対して、どのような反応を示すかがはっきりするまで、私は黙って見ていなければならない」
ヒトラーの正体(霊的背景)については、
まだ多くの謎が残されている。今後の研究に
よってもっと明らかにされていくだろう。
●なお、「悪魔」についてだが、
人智学のシュタイナーの言うところでは、悪しき霊的存在には2つあって、現代の我々は「ルシファー」よりもむしろ「アーリマン」の働きかけのほうに警戒しなくてはならないと言っている。
「アーリマン」というのは、ゾロアスター教の「アンラ・マンユ」に由来する闇の霊で、古代ペルシャの時代から人々に恐れられていた悪魔の名前である。
(左)ルドルフ・シュタイナー (右)彼の著書
『悪の秘儀 ― アーリマンとルシファー』(イザラ書房)
※ 日本では、シュタイナーは教育者として非常に著名な存在
である。現在でも彼が提唱した「シュタイナー教育」と呼ばれる
全人教育は、実践者も多数存在し、高い評価を得ている(現在、
「シュタイナー学校」は全世界に500校近くある)。
●シュタイナーによれば、「ルシファー」とは、人間の中にあらゆる熱狂的な力や、あらゆる誤った神秘主義的な力を呼び起こす能力を備えた存在で、現実から乖離した夢想の世界に人を迷いこませるのに対し、「アーリマン」は、人間を無味乾燥で、散文的で、俗物的な存在にし、人間を頑なにして唯物論という迷信へと導くという。
つまり「アーリマン」は「唯物論の悪魔」で、シュタイナーはメフィストフェレスと同一であるとしている。
それで歴史的に見ると、ルシファー的なものが人類に強力に働きかけていたのは、紀元前から西暦紀元初めの数世紀までで、15世紀以降は「アーリマン」の力が強力に働きかけ続けており、近い将来、「アーリマン」の影響力はピークに達し、「アーリマン」は人間の姿で現れ、ほとんどの人類が「アーリマン」の手に落ちる危険に直面すると警告している。
※ 余談になるが、この「唯物論の悪魔」である「アーリマン」に支配された世界とは、無味乾燥な「人工知能」によって高度に管理された(生気のない)ロボット社会を指しているような気がする……。
●もっとも、シュタイナーによれば、この「ルシファー」と「アーリマン」という存在は、単純に「悪魔」として外在するのではなく、人間ならば誰しも常に自分の中に、「ルシファー」と「アーリマン」という2つの極が内在していて、各個人はその2つの力の間で均衡を保つために苦労をしているそうである。そして、「ルシファー」と「アーリマン」の中間に立つ第3の存在が「キリスト(精神)」にほかならないとシュタイナーは説明している。
要は2つの力の間でバランスを保つことが、人間の“霊的成長”における秘訣というわけであろうか。
── 当館作成の関連ファイル ──
◆「ヒトラー逃亡」説の実態 ~ヒトラーの死にまつわる数々の疑惑~
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